特集1:テイ・エス テックグループ60年の歩み

  1. 1960
  2. 1970
  3. 1990
  4. 2000
  5. 2010
  1. 1960

    東京シート株式会社 設立

    前身の帝都布帛工業株式会社より二輪車用シート事業を引き継ぐ

  2. 1963

    四輪車用シート事業開始

    作業服縫製から二輪車・四輪車事業へ挑戦

    テイ・エス テックの前身となる帝都布帛工業は、当時ホンダの作業服を生産していましたが、縫製技術が買われ二輪車用シート生産を開始。スーパーカブの爆発的ヒットにより生産体制を拡大。バイクレース用の軽量シートを生産するなど、早くから軽量化技術に取り組んでいました。その後、ホンダT360用のシートなどから四輪車用シートの生産を本格的に開始し、規模を順調に拡大していきました。


    ホンダ T360用シート


    ホンダ 初代スーパーカブ用シート

  3. 1970
  4. 1977

    北米進出

    いち早く北米現地生産開始

    海外に初めて進出したのは、1977年。米国ネブラスカ州に生産子会社を設立し、カワサキ向けの二輪車用シートの現地生産を開始しました。
    その後、ホンダ向けの生産を開始。四輪車用シートやレジャービークル用シート、米国完成車メーカー向けのシートなどを次々と受注し、現地での生産規模を拡大。現在は、日本、米州、中国、アジア、欧州での生産体制を構築しています。

    品質への挑戦

    テイ・エス テックにとって四輪車用シートづくりの原点ともいえる、ホンダ初代CIVIC用シート。市場に出てから、表皮の縫い目破れや、身体が大きな外国人が乗るとシートフレームが変形するなどトラブルが頻発しました。こうした、トラブルを即座に社内共有し、迅速に改善するシステムは、現在でも活かされており、当時の苦い経験が品質への強いこだわりへと受け継がれています。


    ホンダ
    初代CIVIC用シート
    1972年発売

  5. 1980
  6. 1990
  7. 1994

    アジア進出

  8. 1996

    南米進出

  9. 1997

    テイ・エス テック株式会社へ商号変更

  10. 1999

    欧州進出

    機構設計技術を駆使したシートアレンジ

    1990年代にはミニバンブームが到来。車内は「楽しく過ごせる空間」であることが求められ、シートの「快適さ」が持つ意味が広がり、テイ・エス テックは、多岐にわたる「快適性の追求」に取り組みました。その成果の一つが、シートアレンジです。さまざまな使い勝手を想定したアレンジを、蓄積してきた機構設計技術やノウハウを活かして開発。長い歴史を持つ欧州完成車メーカーからも高く評価されています。


    ホンダ 初代STEP WGN 回転対座シート 対面モード

    軽量化へのあくなき探求ホンダ NSX アルミシートフレーム採用

    1990年に登場した、ホンダのスーパーカーNSX。その驚異的な性能を実現するためには軽量化が不可欠でした。そこで、シートフレーム素材において、従来の鉄からオールアルミでの開発に挑戦。加工法や防錆技術など試行錯誤し、テイ・エス テックの技術が惜しみなく投入されたシートは、車体の大幅な軽量化に貢献。それらの技術は、新型NSX用シートにも活かされ、アルミと先端素材を融合したフレームへと進化しています。


    ホンダ NSX用シート

    快適性の追求

    人によって感じ方の異なる快適さや疲労度などの官能性能を定量化し、人間工学に基づいた研究を重ね、快適姿勢の独自理論を製品に反映するなど「快適で疲れにくい」シートを追求し続けています。

    ホンダ ODYSSEY用シート
    2013年発売

    背もたれを倒すと連動して座面が持ち上がる。快適姿勢に近づけ、最上の快適性を実現。

    ホンダ CIVIC用シート
    1995年発売

    座席の高さを調整する機構を初採用。小柄な人でも運転しやすいポジションに調整できるようになった。

  11. 2000
  12. 2001

    中国進出

  13. 2007

    東京証券取引所市場第一部上場

    世界トップ品質を目指して「桁違い品質」の実現

    2000年代初頭、世界のメガサプライヤーと伍して戦うために、まずは「世界TOP品質」を目指しました。当時は、「桁違い品質」を合言葉に、生産効率と品質向上に寄与する治具ラインの導入などの設備面にとどまらず、モノづくりの意識改革にも取り組みました。現在では、米国の調査会社による、シートの品質および満足度調査で、車格別の部門で上位を獲得するなど高い評価を得ています。

    高性能ダイナミックスレッド試験機により蓄積した安全評価技術

    2004年、従来の設備に加え、衝突時の衝撃を忠実に再現する世界最先端のダイナミックスレッド試験機を、日本で最初に導入しました。年間1,000回を超える試験で蓄積した安全評価技術によって生み出されたシートは、各地域の自動車安全評価機関でトップクラスの安全性を認められています。

    強固な収益体制へ

    事業拡大が進むにつれ、世界規模の金融危機や各国で起きる自然災害など、外部環境の変化から受ける影響はより深刻なものとなりました。

    そのような変化にも耐えられるよう取り組んだ、生産ラインの自動化技術をはじめとする徹底した開発・生産の高効率化が、現在のテイ・エス テックグループの高収益体質の基盤となっています。


    自動溶接設備

  14. 2010

    創立50周年

    さらに快適で安全なシートへ電装デバイスの増加

    昔のシートは、主に骨格フレーム・クッション・表皮カバーで構成されたシンプルな構造でした。現在では、多くの電装デバイスが組み込まれており、より安全でより快適な魅力ある製品に進化しています。
    テイ・エス テックでは、電装関連の研究開発を行う専門部署を設置し、新しい機能の提案から、制御設定、システム検証まで、自社完結で行える体制を整えています。


    電装関連デバイス
    (青色の箇所)

    「座る」を哲学し科学する研究会 座ラボ

    2012年に始まった座ラボは、さまざまな部署から若手社員が集まった「座る」についての研究会です。異業種間交流などを通して、常識にとらわれないアイデア創出に取り組んでいます。アイデアの製品化に向けては、商品開発部門と連携し、その一部を具現化して東京モーターショーで展示するなど、座ラボから将来につながる技術が生まれました。

    新たな価値創出

    大きな変革期を迎える自動車業界において、自動車に求められる機能や価値が大きく変化しようとしています。

    そのような中でも、常にお客さまの期待を超える魅力ある製品の提供を目指して、自動車の枠にとらわれない発想で取り組む「新魅力商品創出プロジェクト」の推進など、将来を見据えた新たな価値創出に取り組んでいます。


    センシング技術×IoT
    愛されるシート

  15. 2020

    創立60周年

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